2026 年 7 月 追記:このエラーは原因が複数あります。本文は保留パッケージを削除する対処ですが、それで解決しない場合は記事末尾に追加した「それでも解決しない場合」をご覧ください。特に
apt upgradeで「保留されます(kept back)」と表示される場合は、そちらの手順が必要です。
Ubuntu 16.04.6 LTS から Ubuntu 18.04.2 LTS へアップグレードする際、do-release-upgrade コマンドを実行しても Please install all available updates for your release before upgrading というメッセージだけ表示される場合の対応方法をメモっておきます。
現状
パッケージをアップグレードするため、 sudo apt update && sudo apt upgrade を実行したら cuda cuda-drivers が 保留されたと表示されましたが、
以下のパッケージは保留されます:
cuda cuda-drivers ← 内容は環境によって異なります。
アップグレード: 0 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 2 個。
—-
無視して sudo do-release-upgrade を実行すると下記のように怒られる。
admin@ubuntu:~$ sudo do-release-upgrade
Checking for a new Ubuntu release
Please install all available updates for your release before upgrading.
admin@ubuntu:~$
—-
Please install all available updates for your release before upgrading.
( 機械翻訳:アップグレードする前に、あなたのリリースに利用可能なアップデートをすべてインストールしてください。)
対応
保留されているパッケージを削除 ( sudo apt remove cuda cuda-drivers ) します。
再度 sudo apt update && sudo apt upgrade を実行して アップグレード: 0 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 0 個。になっていることを確認します。
依存関係のパッケージを削除 ( sudo apt autoremove ) してリブートします。
admin@ubuntu:~$ sudo apt update && sudo apt upgrade ... 以下のパッケージは保留されます: cuda cuda-drivers アップグレード: 0 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 2 個。 admin@ubuntu:~$ admin@ubuntu:~$ sudo do-release-upgrade Checking for a new Ubuntu release Please install all available updates for your release before upgrading. # cuda cuda-drivers が保留されているので削除する。 sudo apt remove cuda cuda-drivers # 再度実行 admin@ubuntu:~$ sudo apt update && sudo apt upgrade ... アップグレード: 0 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 0 個。 admin@ubuntu:~$ # 依存関係のパッケージを削除: sudo apt autoremove # リブートする。 sudo reboot
Reboot できたらサーバに再度接続して sudo do-release-upgrade を実行して進みます。
それでも解決しない場合(2026 年 7 月 追記)
このエラーはメッセージが同じでも原因が複数あります。上の手順で解決しなかった場合は、以下を上から順にお試しください。
原因 1:パッケージが「保留(kept back)」されている
もっとも多いのがこのケースです。apt upgrade を実行したときに、次のような表示が出ていないか確認してください。
以下のパッケージは保留されます:
linux-generic-hwe-22.04 linux-headers-generic-hwe-22.04 netplan.io
アップグレード: 0 個、新規インストール: 0 個、削除: 0 個、保留: 3 個。
これらは「更新すると新しいパッケージの追加インストールが必要になる」ものです。カーネルの新バージョンなどが該当します。apt upgrade はインストール済みパッケージの更新だけを行い、新規追加を伴う更新は意図的に見送る仕様のため、何度実行しても保留のまま残ります。
この場合は full-upgrade を使います。
sudo apt update
sudo apt full-upgrade
sudo reboot
再起動後にあらためて sudo do-release-upgrade を実行してください。保留パッケージが原因であれば、これで先に進めます。
原因 2:サードパーティのリポジトリが邪魔をしている
PPA や外部リポジトリを追加していると、そちらのパッケージが依存関係を解決できず、更新が完了しない状態になることがあります。WineHQ や各種開発ツールのリポジトリでよく起きます。
一時的にすべて無効化してから、アップグレードを試します。
cd /etc/apt/sources.list.d
sudo bash -c 'for i in *.list; do mv "$i" "$i.disabled"; done'
sudo apt update
sudo apt full-upgrade
sudo do-release-upgrade
アップグレード完了後、必要なリポジトリだけ .disabled を外して戻してください。なお新しいバージョンに対応していないリポジトリをそのまま戻すと同じ問題が起きるため、戻す前に提供元が新バージョンに対応しているかご確認ください。
Ubuntu 22.04 以降では .sources 形式のファイルも使われます。*.list で見つからない場合は、同じディレクトリの *.sources もご確認ください。
原因 3:依存関係が壊れているパッケージがある
本文で扱っているケースです。held broken packages や特定パッケージの依存エラーが表示される場合は、そのパッケージを削除してから再実行します。本文の手順をご覧ください。
原因 4:使用中のリリース自体がサポート終了している
エラーの前に次のようなメッセージが出ている場合は、原因が別にあります。
Your Ubuntu release is not supported anymore.
サポートが終了したリリースは通常のリポジトリから外れているため、そのままでは更新自体ができません。この場合は先に sudo apt update と sudo apt full-upgrade が通る状態にする必要があり、リポジトリの参照先を移行アーカイブに変更する作業が必要になります。
確認の順番
迷ったら次の順で試すのが早いです。
sudo apt update && sudo apt full-upgradeを実行し、「保留」が 0 個になるか確認する- 0 個にならなければ、表示されているパッケージ名から原因 2 か 3 かを判断する
- サードパーティ由来のものが多ければ原因 2、特定パッケージの依存エラーなら原因 3
- 再起動してから
sudo do-release-upgradeを再実行する
※ この追記は公式ドキュメントおよび複数の事例報告に基づく整理であり、当方の環境での再検証は行っていません。実行前にデータのバックアップをおすすめします。


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