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【2026年】AI で作った画像は売っていいのか、各ツールの規約を読んでみた

机の上の書類と虫眼鏡 検証してみた

「AI で画像を作って売る」——副業の紹介記事でよく見かける方法です。

ただ、そういう記事のほとんどが「利用規約を確認しましょう」の一行で終わっています。肝心のところが読者任せになっている。

そこで、主要ツールの規約と公開情報を調べて整理しました。調べてみると、無料プランで作った画像は商用利用が禁止されているケースがありました。

※ 私は弁護士ではありません。本記事は公開されている規約・報道の整理であり、法的助言ではありません。金額の大きい判断は専門家にご確認ください。

「商用利用」の範囲から

先に前提を揃えます。「商品を売るときに使う画像」だけが商用利用ではありません。金銭的な利益に直接・間接につながる使い方が広く含まれます。

  • 素材として販売する(ストックサイトなど)
  • グッズにして売る
  • 広告バナー・LP に使う
  • 広告を貼っているブログの画像に使う
  • クライアントへの納品物に含める

4番目を見落としがちです。アドセンスを貼っているブログのアイキャッチも、商用利用に入ります。

ツール別に見ると

公開されている規約と解説をもとに整理しました。規約は変わるので、実際に使う前にご自身で最新版をご確認ください。以下は2026年8月時点の調査です。

ツール商用利用条件
Midjourney有料プランのみ無料トライアル分は非商用ライセンス
DALL-E(ChatGPT)出力はユーザーに帰属と明記
Stable Diffusionオープンソースライセンス
FLUX(Schnell)Apache 2.0。無料で商用可
Adobe Firefly有料プラン補償制度あり

Midjourney — 無料分は使えない

ここが一番の落とし穴です。無料トライアルで生成した画像には CC BY-NC 4.0(非商用のみ)が適用され、商用利用は明確に禁止されています。

有料プランに入れば商用利用できます。広告バナー、Web 素材、パッケージデザイン、書籍カバー、SNS 投稿——規約の範囲内で使えます。

ただし条件がもう一つ。年間収益100万ドルを超える企業やその従業員が使う場合は、上位プランへのアップグレードが必要とされています。個人の副業では該当しませんが、勤務先の業務で使う場合は関係してきます。

DALL-E(ChatGPT)— 出力はユーザーのもの

OpenAI は規約で出力がユーザーに帰属することを明記しており、商用利用を許可しています。プリント、広告、グッズ、書籍カバーなど、合法な目的であれば使えるとされています。

別の注意点があります。Free / Plus プランの入力は学習に使われる可能性があります(API と Business ティアは除外)。クライアントの資料を入れる場合は、ここを確認しておく必要があります。

Stable Diffusion・FLUX — 無料で商用可

Stable Diffusion はオープンソースライセンス(CreativeML Open RAIL-M)で、商用利用が可能です。

FLUX の Schnell モデルは Apache 2.0 ライセンスで、完全無料かつ商用利用可能です。自社サーバーにデプロイすれば月額課金なしで無制限に生成できます。

ただしGPU 搭載サーバーが必要です。API サービス経由なら1枚あたり数セント程度で使えますが、環境を用意する手間はかかります。ここは技術的なハードルが残ります。

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「売れる」と「自分のもの」は別

規約を読んでいて、もう一つ大きな論点が出てきました。商用利用ができることと、著作権を持てることは別だということです。

Midjourney の規約は「適用法の下で可能な最大限の範囲で」ユーザーに権利を帰属させると書いています。「適用法の下で」という条件付きです。

そして米国著作権局は、プロンプトだけで生成した画像に著作権は認められないという立場を一貫して取っています。人間の創造的関与が十分でない AI 生成物は、著作権保護の対象外という考え方です。

つまりこういう状態になります。

売れるか規約が許可していれば売れる
自分の著作物か人間の創作が入った分だけ
コピーされたら止められない可能性がある

「売れるけれど、独占権は主張できない」という指摘があります。誰かに同じ画像をコピーされても、法的に止められない可能性があるということです。

日本ではどうか。AI 生成物の著作物性については議論が続いており、2026年4月時点で明確な判例はないとされています。法整備が進行中で、グレーゾーンが残っている状態です。

ブログをやっている人が確認すること

画像を売らなくても、関係してくる場面があります。

アドセンスやアフィリエイトを入れているブログのアイキャッチに AI 画像を使う場合、これは商用利用にあたります。Midjourney の無料トライアルで作った画像を貼っていたら、規約違反になります。

確認する順番はこうなります。

  • どのツールの、どのプランで作ったか——無料枠かどうか
  • そのプランで商用利用が許可されているか——規約の該当箇所
  • 実在の人物・キャラクター・ロゴが写り込んでいないか——別の権利の問題
  • 生成日時と使用箇所を記録しているか——後から確認できるように

4番目は面倒ですが、あとで問い合わせが来たときに答えられるかどうかが変わります。企業では利用記録と社内ガイドラインの整備が不可欠という指摘もあります。個人でも、どの画像をどのツールで作ったかくらいはメモしておくと安全です。

IT の仕事をしている立場から

この構造は、オープンソースのライセンスと同じです。

ソフトウェア開発では、ライブラリを使うときにライセンスを確認します。MIT なのか GPL なのか Apache なのかで、できることが変わるからです。「無料だから自由に使える」ではありません。

生成 AI も同じ位置にあります。無料で使えることと、成果物を自由にできることは別の話です。FLUX の Schnell が Apache 2.0 と明記されているのは、まさにソフトウェアと同じ考え方です。

開発の現場では、ライセンス確認を飛ばして進めると後で作り直しになります。画像も同じで、使ってから確認すると、差し替えが発生します。先に見るほうが早いです。

まとめ

  • 商用利用の範囲は広い。広告を貼っているブログのアイキャッチも含まれる
  • Midjourney の無料トライアル分は商用利用不可(CC BY-NC 4.0)
  • DALL-E は出力がユーザーに帰属と明記。Stable Diffusion・FLUX Schnell も商用可
  • 「売れる」と「著作権を持てる」は別。米国著作権局はプロンプトのみの生成物に著作権を認めていない
  • 日本では2026年4月時点で明確な判例がなく、法整備が進行中
  • 確認すべきはプラン・規約・写り込み・記録の4点

「AI 画像は危ないから使わないほうがいい」という話ではありません。条件を満たせば問題なく使えます。条件を知らずに使うと、あとで差し替えが必要になるというだけです。

ツールを選ぶ前に、まず自分の使い方が商用利用にあたるかどうかを決めてください。そこが決まれば、選ぶべきプランも決まります。

※ 本記事は2026年8月時点で公開されている各ツールの利用規約および解説記事をもとに整理したものです。規約は改定されます。実際の利用前に必ず公式の最新版をご確認ください。

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