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AI で描いたイラストは pixiv に投稿していいのか AI 生成作品のルールを読んでみた(2026年10月時点)

ペンタブレットでイラストを描いている画面 AI・生成AI

このブログでは以前、AI で描いたイラストを pixivFANBOX などのファン支援サイトで有料公開できるのか、各サイトのルールを読みました。そのとき、FANBOX は AI が主体の作品をファン向けに出すことを認めていませんでした。

では、同じ会社が運営するpixiv 本体に、AI で描いたイラストを投稿するのはどうなのか。質問サイトでも「pixiv に AI イラストを上げたら BAN されるのか」「AI のチェックを付けないとどうなるのか」といった相談が見られます。

そこで、pixiv のガイドラインと公式のお知らせを開いて、AI 生成作品について何が書かれているのかを確かめました。確認は2026年10月30日時点です。

※ 本記事は pixiv が公開しているガイドラインやお知らせを整理したものです。個別の作品が投稿できるかどうかを判断するものではありません。ガイドラインは変わることがあるため、投稿の前には最新の内容を確認してください。

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先に全体を並べると

気になることpixiv のガイドライン・お知らせに書かれていたこと
AI で描いたイラストは投稿できるか投稿そのものは禁止されていない。ただし「AI 生成作品」の設定が必須
何が「AI 生成作品」にあたるか制作過程のすべて、またはほとんどを AI が行った作品
設定を付けなかったら客観的に判断できる場合、運営が設定を付けることがある
表示のされ方AI 生成作品だけのランキングがあり、閲覧する側は表示しない設定も選べる
してはいけないこと特定の人の画風をまねた作品を悪意で繰り返し投稿する、大量投稿で表示を独占する など
お金をもらう機能pixiv リクエストと pixivFANBOX では AI 生成作品を扱えない
pixiv ガイドライン・pixiv のお知らせ・報道をもとに作成(2026年10月30日確認)

読んだ範囲では、pixiv は AI 生成作品を締め出すのではなく、ほかの作品と分けて扱う作りになっていました。順に見ていきます。

「AI 生成作品」は、制作過程のすべて・ほとんどを AI が行った作品

pixiv のガイドラインには「AI 生成作品について」という項目があります。ここでは、AI 生成作品を制作過程のすべて、もしくはほとんどを AI(人工知能)が行った作品と定義し、そうした作品には AI 生成作品の設定を必ず付けるよう求めていました。公募情報誌「公募ガイド」の記事も、ガイドラインの文言として「AI生成作品のチェックを必須とします」を引いています。

ガイドラインは、作品の種類ごとに例も挙げていました。

作品の種類AI 生成作品にあたる例
イラスト制作過程のすべてまたはほとんどを AI が行ったもの。たとえば、特定のプロンプトを組み合わせて作り、ほとんど手を加えずに投稿したもの(文字・画像などプロンプトの形式は問わない)
小説・マンガ・うごイラストーリー、文章、コマ割り、作画、動きなどの制作過程のすべてまたはほとんどを AI が行ったもの
設定がいらない場合小説の挿絵のように、AI で作った素材を補助的に使っているだけの作品
pixiv ガイドライン「AI 生成作品について」より(2026年10月30日確認・筆者訳)

ガイドラインは、どのソフトやツールを使ったか、どんな手順で作ったかに関係なく、この条件にあたれば設定が必要だとしていました。「このツールは画像生成 AI ではないから」という理由では、設定を外せないということです。

一方で、「ほとんど」がどの程度の割合なのかは、数字では書かれていませんでした。AI で出した下絵に大きく手を加えた作品が、どこから AI 生成作品でなくなるのかは、ガイドラインからは判断できません。

設定を付けないと、運営が付けることがある

ガイドラインには、AI 生成の設定が付いていない作品について、作品の使われ方などから AI による生成だと客観的に判断できる場合、pixiv が独自に AI 生成作品の設定を付けることがあるとも書かれていました。

この点は、2026 年にさらにはっきりしました。報道によると、pixiv は 2026 年 2 月 18 日に、3 月 18 日付でガイドラインを改定すると発表しています。改定では、年齢制限や AI 生成作品の設定、ジャンルなど、作品の内容と一致しない設定を付ける行為を禁止行為として明記しました。あわせて、作品検索で「規約・ガイドラインに違反した可能性が高い作品」を表示しない機能を加え、初期設定は「表示しない」にしたと伝えられています。

pixiv は、閲覧数などを増やすために、わざと作品の内容と違う設定を付けるアカウントが多く見られたことを、改定の理由として挙げていたと報じられています。AI 生成なのに設定を付けずに投稿すると、ガイドライン違反になるだけでなく、検索で見つけてもらいにくくなる可能性がある、ということです。

AI 生成作品は、ランキングと表示で分けられる

pixiv が AI 生成作品の扱いを最初に示したのは、2022 年 10 月 20 日のお知らせです。このとき pixiv は、AI が関わった作品を完全に排除することは考えておらず、創作コミュニティーと技術がうまく共存できる道を探すという方針を示していました。

その方針にそって、同じ年の 10 月 31 日に次の 3 つの機能が加わったと、pixiv のお知らせは伝えています。

  1. 投稿・編集のときにAI 生成作品と設定できる機能
  2. 検索などでAI 生成作品を表示しないようにする機能(閲覧する側の設定)
  3. ほかの作品とは分けた、AI 生成作品だけのランキング

つまり、AI 生成作品の設定を付けて投稿すると、作品は AI 生成作品のランキングの対象になり、AI 生成作品を表示しない設定にしている人には見えなくなります。投稿は認められていても、見てもらえる範囲は通常の作品とは同じではない、ということです。

してはいけないこと:画風のまね、大量投稿、無断の複製

ガイドラインの禁止行為と禁止投稿には、AI と関係の深い項目がいくつもありました。AI と書かれていない項目でも、AI で作った作品は当てはまりやすいものです。

ガイドラインで禁止されていること(要約)AI 生成で起こりやすい場面
特定の第三者の画風をまねた作品を、いたずらや悪意で繰り返し投稿すること特定のイラストレーターの絵柄を学習させた AI で作った作品
表示を独占するための大量投稿など、ほかの利用者に大きな影響を与える行為短時間に大量に作れる生成画像の連続投稿
プログラムなどの自動的な方法で、権利者の許可なく作品を極めて正確に複製・模倣した投稿既存の作品をそのまま再現するような生成
既存の画像などを、作者や被写体の許可なく不当に制作過程に取り込み、不利益を与える投稿他人の絵や写真を読み込ませて作った作品
pixiv ガイドライン「禁止行為」「禁止投稿」より要約(2026年10月30日確認・筆者訳)

さらにガイドラインは、どのソフトやツールを使ったかに関係なく、投稿した内容の結果には投稿した本人が責任を負うと書いていました。AI が作った部分であっても、投稿者の責任になるということです。

お金を受け取る機能では、AI 生成作品は扱えない

投稿は認められている一方で、ファンからお金を受け取る機能は事情が違います。公募ガイドの整理によると、pixiv のリクエスト機能(ファンからの依頼を受けて有償で作品を作る機能)とpixivFANBOXでは、AI 生成作品の取り扱いが禁止されています。

pixiv のリクエスト機能は、2022 年 11 月 25 日のお知らせの時点では、AI 生成作品を扱うことを条件に明示すれば利用できる形になっていました。その後、扱いが変わったことになります。今回は、リクエスト機能の規約の現在の条文までは読めていません。FANBOX の規定は、前回の記事で詳しく整理しています。

なお、小説も pixiv の AI 生成作品の設定の対象です。AI で書いた小説を、なろう・カクヨムに投稿するときのルールは、こちらの記事でまとめています。

調べても分からなかったこと

疑問今回読んだ範囲での状態
AI の下絵に大きく手を加えた作品は、どこから「ほとんど」ではなくなるのか割合の基準は書かれていない
運営はどうやって AI 生成だと判断するのか「客観的に判断できる場合」とあるだけで、具体的な方法は書かれていない
運営に設定を付けられた作品は、後から外せるのか今回読んだガイドラインには記載なし
リクエスト機能で AI 生成作品が禁止された日付と条文整理記事で確認したのみで、規約の現在の条文は未確認
pixiv のガイドライン・お知らせで確認できなかったこと(2026年10月30日時点)

このあたりは、pixiv のヘルプセンターや問い合わせ窓口で確認するのが確実です。

まとめ

読んで分かったのは、pixiv はAI で描いたイラストの投稿そのものは認めていること。ただし、制作過程のすべてやほとんどを AI が行った作品にはAI 生成作品の設定が必須で、付けなければ運営が付けることがあり、2026 年 3 月からは内容と一致しない設定が禁止行為として明記されていたことでした。

設定を付けた作品は、AI 生成作品のランキングに分けられ、表示しない設定の人には見えなくなります。そして、画風をまねた作品の悪意ある繰り返し投稿や大量投稿は禁止され、ファンからお金を受け取るリクエストと FANBOX では AI 生成作品を扱えません。「投稿はできるが、分けて扱われ、収益化の機能は使えない」というのが、今回の資料から言えることでした。

※ 本記事の内容は2026年10月30日時点で確認した公開情報です。pixiv のガイドラインは改定されることがあるため、投稿の前に最新の内容を確認してください。

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